『ルパン三世 ルパンVS複製人間』

ルパン三世の劇場版といえば、宮崎駿監督による『ルパン三世 カリオストロの城』が最も有名。
評価も高い。
確かにこれは傑作だと思う。
だが絶対忘れてはいけないのが、”カリオストロの城”の前年に公開された劇場アニメ第一弾となった『ルパン三世 ルパンVS複製人間』。
これはTV第1シリーズのイメージに近づけた作風で画など含め大人向けのハードな要素を取り入れた作品。
宮崎駿の画にあるようなソフトなイメージの”カリオストロの城”とは、同じルパン三世だが随分趣が変わる。
なので好き嫌いはあるかもしれないが、映画の内容はどちらもとても面白く素晴らしい作品だと思う。

ただ、あまりにも”カリオストロの城”が高名なので、ついつい声高に
”ルパンVS複製人間”も面白いんだぜ、傑作だぜ!
と言いたくなる。



「俺は、夢盗まれたからな 取り返しに行かにゃあ」

これはこの映画の名セリフとした名高いルパンの発言。

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驚異の力を見せたマモーのもとに向かおうとするルパンに、拳銃を抜いた次元が言う。

「行くなルパン!」

次元のルパンに対する強い気持ちが出た言葉。
しかしルパンはこう言う、

「俺は、夢盗まれたからな 取り返しに行かにゃあ」

と。

「夢ってのは、女の事か」

次元はルパンに返す。

「実際、クラシックだよ お前ってやつは」

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少し優しい表情を見せた後、ルパンはそう言って、マモーのもとへ向かう。

ルパンも次元も素敵すぎる。

ルパンの盗まれた夢が何なのか?
この件についてはネット上でもよく書かれている。

それは、
ルパン自身のアイデンティティ
というのが大方の見方のようだ。

確かに、その見方は合点のいくもの。

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マモーが最後(ほんとの最後じゃない)燃えていく身体で求めたの不二子だった。
不二子の美しさに永遠の夢を見出していたからだろうか。
美しいもの、素晴らしいもの、大事なものとともに永遠を享受すること。
それがマモーの願い。
マモーは永遠に憑りつかれていた。

そんなマモーの気持ち、よく分かるな。
僕は変わらないものが好きだ。
変わらないものに凄く魅かれる。
だって、全てのものは変わっていく。
そして朽ち果てていく。
つまり、変わらないものなどこの世の中にはない。
それは分かっている。
だからこそマモーがこの世にないものを作り出そうとした。
そして最終的には宇宙のかなたにそれを求めた。
僕は、そんなマモーにシンパシーを抱く。

永遠の命と限りある命、このせめぎ合いはこの物語の大きなテーマではないだろうか。
それをロマンたっぷりのエンターテイメントに仕上げたこの映画は、間違いなく傑作だと思う!!





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ルパン三世のTVシリーズ1stシーズンのアダルトでハードボイルドな路線で作られた今作だが、第13話「タイムマシンに気をつけろ!」ではマモーの元ネタ(というほどではないが)的な人物として魔毛狂介というのタイムマシーンで時空を飛び越えてくるキャラクターが出てくる。

また第2話「魔術師と呼ばれた男」も、この映画のヒントになった部分が見て取れる。



”カリオストロの城”の方が人気が高いのは、より広い層にアピールする要素を持っていることと、後の宮崎駿人気が大きな理由だと思う。
作品の内容的には、(タイプの違う作品ではあるが)間違いなくどちらも素晴らしい傑作。
なのでどちらかの作品しかまだ観てないという方は、是非もう一方の作品も観ていただきたい。
どちらも、まぎれもない”ルパン三世”!。
損はさせません!!





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