海外ドラマ『チェルノブイリ』

1986年に起きた、ソビエトのチェルノブイリ原子力発電所事故について、事実を基に作られたアメリカのHBOによるドラマ『チェルノブイリ』をスカパー(スターチャンネル)で観た。
このチェルノブイリでの出来事は、原発の炉心が爆発をするという未曽有の大事故。
建屋が水蒸気爆発で飛んだ、福島原発事故の比ではない(メルトダウンを起こし、今も放射能を含んだ水が流出しており、当然とても大きな事故であることは間違いない)。
だが、福島もチェルノブイリのような事故になる可能性がなかったわけではない。



物語は、事故の2年後政府の事故調査委員会の責任者を務めたヴァレリー・レガソフが自殺するところから始まる。
そこから回想するように舞台は事故の起こる前日86年4月25日から進行していく。
事故発生後、上述のレガソフは事故の調査を命じられる。
ドラマはその後彼を中心に語られる。
当初政府は事故を過小評価していた。
しかしレガソフの進言により、事の重大さが政府にも伝わりだす。
閣僚会議の副議長で、エネルギー部門の責任者でもある、ボリス・シチェルビナがレガソフとともに調査の先頭に立つ。
当初はいかにもなソビエトの官僚という面持ちだったボリスだが、事実に触れるにつれレガソフと感覚を共有していくようになる。
また調査の前線にいたふたりは共に大量の被爆のため残された寿命が長くないことを自覚しながら、状況の改善へと立ち向かっていく。
その過程で、多くの一般国民が犠牲となっていく。
そんな中、ソビエト政府はできる限り事故の真実を隠蔽しようとする。



見応えのある、とても良いドラマであります。
しかし、はっきり言って暗いドラマでもあります。
そりゃそうです、内容が内容だから。
結末を知ってるだけに、観てて最初から気分が重くなる。
描き方も重く暗い。
映像自体が、そもそも物理的に暗いのです。
でもサスペンス調な展開。
レガソフとボリスが信頼感を得ていく流れ。
そしてなにより、福島原発事故を経験した僕たち日本人にとってけして他人ごとではない、実際に起こった悲劇であるという事実。
もし福島でも炉心が爆発するなどということが起こっていたら、その修復に多くの人に命を差し出すことをこの国は求めただろうか、ということも考えてしまった。
ソビエトでは多くの人がその為に犠牲になり、しかしそのことにより修復されてという事実。
起こってはいけない事故が起こるということは、そういうこと。

シリアスで暗い内容だが、見応えのある骨太なドラマ。
皆様是非!!



またこのドラマ『チェルノブイリ』は、昨年の第71回エミー賞にて、リミテッドシリーズ部門作品賞、監督賞、脚本賞など10部門を受賞するという高い評価を得ている。

なお多くの実話を基にした映画やドラマがそうであるように、この作品も若干の脚色が施されている。

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