『1917 命をかけた伝令』 サム・メンデス

全編ワンカットという触れ込みで話題になっていたサム・メンデス監督作『1917 命をかけた伝令』。
予告編を観た限りはそれほど魅力的に感じず、ワンカットだからそれがどうした?
ぐらいの感じでこれまで観ずにきた。
しかも実はワンカットに見えて、そうじゃないという話を聞き、なんだよそれ広告に偽りありじゃないかと思いさらに観る気が無くなる。
ワンカットだからどうした? と思ってたくせにワンカットじゃないと知ると、よりネガティヴな気持ちになるという、なんとも理屈の合わない自分の人間らしさ(?)に笑ってしまう。
だがこの映画を2020年のベスト作に選んでる人も多いことから、やっぱり観ることに。

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結論から言うと、凄く良かった!

ワンカット風の編集も、それがとても意味を持っていた。
この編集ならではのリアルな臨場感、切迫感が伝わってきた。
17インチのPC画面で観たのだが、劇場のスクリーンで観たらもっと伝わってくるものがあっただろうなと、劇場で観なかったことを後悔。

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1917年の第一次世界大戦真っ只中のイギリス軍兵士が主人公。
ある時、上等兵のスコフィールドとブレイクに将軍からの指令が申し渡される。
それは、撤退したドイツ軍を追って、攻撃作戦を予定している大隊に、作戦中止の命を伝えること。
撤退はドイツ軍の罠であり、攻撃のため突撃していくと待ち構えられていて全滅してしまうためだ。
電話線も切れているため、肉声で伝えるしかない。
二人は、大隊1600名(その中にはブレイクの兄もいる)の命を救うため、限られた時間内に危険地帯を自らの足で通り抜けなければならない。
大隊1600名の運命は二人に委ねられた。



大きなヤマのような箇所はない。
前線に慣れていないであろう兵士が、1600人の命を守るためあたふたとしながら自らの使命を果たすため走る。
まさに泥だらけになりながら。
簡単に言えば、そんな作品だ。
それにしては、この観た後の満足感はどうしてだろう?
緊張感が迫りくる、そんな感じが途切れない撮影と編集は見事なものだった。
実際の人々の人生というものは、それぞれ皆長回しのワンカットである。
カット割りなど編集はない。
リアルな現実、そう僕たちの人生は死ぬまで続く長回しのワンカット。
それが目の前で繰り広げられる。
リアルな臨場感を味わえるのはある意味当たり前かもしれない。
しかし、ではワンカットで映画を撮れば、それが全てリアルな臨場感を味わえるものになるかというとまたそれは別の話。
カットを幾つも繋ぎまくったゆえのリアルな臨場感というものもある。
う~ん、映画とは難しいものだ。


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この物語はフィクションであるが、監督のサム・メンデスがイギリス軍にいた祖父から聞いた話を採り入れ作られたもの。


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この映画がそうであるように、”戦争なんか絶対嫌だ”、と思わせるのが良い戦争映画の大切な要素だと思っている。

サム・メンデスの主な監督作品。
・『アメリカン・ビューティー』 (1999)
・『ロード・トゥ・パーディション』 (2002)
・『レボリューショナリー・ロード』 (2008)
・『007 スカイフォール』 (2012)
・『007 スペクター』 (2015)

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