『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』 マーク・ラファロ

見過ごしていた、映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』をU‐NEXTで観た。
これは昨年末に日本で劇場公開されたが、本国アメリカでは2年前の2019年に公開されている。
マーク・ラファロ(『アベンジャーズ』『はじまりのうた』『スポットライト』など)に加え、アン・ハサウェイやティム・ロビンスも出演しているのに、公開がこれだけ遅れたのは何故なんだろう?
コロナのせい??

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企業弁護士のロブ(マーク・ラファロ)のもとに、祖母の知人である牧場主のテナントが訪ねてくる。
牛の不審な死が続き、これは川に健康に被害を与える化学物質が流され水が汚染されたからだと言って、その調査を依頼しに来たのだ。
何かを感じ取ったロブは、企業側に情報開示を請求、莫大な資料が事務所に届けられた。

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量が多すぎて調べきれないだろう、という企業側の思惑に、ロブはひとつひとつ資料を手にし情報を探そうとする。
その結果、有害な化学物質と知りながら、企業側がそれを放置していた事実にたどり着くのだが。



アメリカで実際に起こった、巨大企業デュポンによる健康被害の事実を基に映画化されたこの作品。

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巨大企業の利益を守ることに対する執着は一体何なのだろう?
ちょっと不思議である。
真摯に対応することで、逆に企業の立場を良い方向にもっていくことだって出来るだろうし、あれだけの巨大企業なのだから評判は落とすだろうが、破綻することはない。
もちろん責任者は失墜するかもしれないけど、それでも守らなけらばならないラインというのはあるはずだ、人として。
あんな立場になってしまうと、そうはいかなくなってしまうものなのだろうか。
平凡な僕には想像できない。

売れるものならどんなものでも売る
それを支える欲望
恐れを知らぬ自惚れた人は
宇宙の力を悪魔に変えた

と浜田省吾の「僕と彼女と週末に」の歌詞を思い出してしまった。

桜井和寿(Mr.Children)が歌うヴァージョン


ボスであるトム(ティム・ロビンス)が、なんやかんや言いながらトムを支えてくれる。
現場の人間が、巨大権力に立ち向かうとき、上の人間の後押しが大きな力となる。
実際に人は一人では戦えない。
この構図は、映画『大統領の陰謀』を思い起こさせた。
よくあるパターンではあるが、これ重要。
上の者が責任を持つという態度が、現場の人間を鼓舞し頑張る力を与えてくれるのだ。

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大きなものと対峙すると、敵はもちろんの事、無関心なまた無責任な、そして無教養で想像力のない、そんな人間たちの冷たい視線も容赦なく降ってくる。
なんなのかね、ああゆう輩は。
恥ずかしい!
Shame On You!!である。

その昔日本には水俣病という似たような構造の、企業による公害被害があった。
このことは写真家ユージン・スミスが『LIFE』誌に掲載した写真により世界に知れ渡った(この事実はジョニー・デップ主演の映画『MINAMATA』でも描かれている)。



デュポンだってこの事件の事は知っていただろうに。
巨大企業って怖い。
国家の暴走も怖いが、今や国家以上に詳細なそして大きなデータをもっている企業などもあるので、これらが暴走したらとてつもなく怖いな。
国家と喧嘩できるくらいの脅威ではあると思う。
どちらとも敵に回したくないものだ。
でもいつ何時それらが庶民の脅威として、立ちはだかるかもしれない。
戦えるだろうか、そんな時に。

地味目ではありますが、オススメの作品であります!

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