2000年代外国映画ベスト10

キネマ旬報最新号で、
2000年代外国映画ベスト・テン
という企画を行っていたので早速購入。
表紙で1位が想像できてしまうのが面白くない、といつも思ってしまうのは僕だけだろうか?


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さてランキングの方であるが、僕が思うベストテンとはずいぶん違う。
いつものことだ。
映画ファンだけど、映画マニアといえるほどではないし、映画評論家の人たちのように深く映画を理解できる能力を持ってるわけではない。
宇多丸の映画批評など聞いて、なるほどな~、とリアルタイムで気づかなかったことを後で気づかされること多し。

そんな僕ですが、このキネマ旬報に便乗して今回は2000年代外国映画ベスト10を勝手ながら発表したいと思います。
よろしければお付き合いくださいませ。


第1位

『あの頃ペニーレインと』

2000年アメリカ映画
監督・脚本:キャメロン・クロウ
出演:パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、フランシス・マクドーマンド、ズーイー・デシャネル、フィリップ・シーモア・ホフマン等

15歳でロックジャーナリストとなった主人公ウィリアムは、ブラックサバスの取材でグルーピーのペニーレインと出合う。
それをきっかけに、人気上昇中のバンドであるスティル・ウォーターのツアーに密着することとなるのだが。
バンドのリーダーであるラッセルとの信頼関係、ペニーレインに対する恋愛感情、家族との関係、などを70年代前半のロックが持つスウィートな部分とともに描く、美しくそして切ない映画。
それぞれの登場人物たちの成長物語でもある。
ロックファンには特に泣ける名作。



自分の店の名前にこの映画の原題”Almost Famous"を拝借したぐらいなので、当然の1位であります。
胸にグッとくるオススメの作品!
この映画については以前も、このブログに書いているのでよければ読んでみてください。
https://image-one.at.webry.info/201904/article_2.html



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なおこの作品は、実際に自身も10代の時に『ローリング・ストーン』誌の記者だった監督のキャメロン・クロウの自伝的な部分も含まれているという。
サントラもオススメです!!


第2位

『ノーカントリー』

2007年アメリカ映画
監督・脚本:コーエン兄弟(ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン)
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン等

大量の麻薬をかすめ取ったモスを執拗に追う、ハビエル・バルデム演じる殺し屋シガーがとにかく恐ろしい(アカデミー賞助演男優賞受賞)。
翻弄される、というか求める答えを得られないトミー・リー・ジョーンズ演じる保安官が悲しくもある。
この映画の原題は、
『NO COUNTRY FOR OLD MEN』
『ノーカントリー』だと随分意味が違ってくる。



第80回アカデミー賞4部門受賞(作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞)。
最後まで緊張感が続く追跡劇。
圧倒的な作品!


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第3位

『クラッシュ』


2004年アメリカ映画(アメリカ公開は2005年)
監督:ポール・ハギス
脚本:ポール・ハギス、ボビー・モレスコ
出演:マット・ディロン、サンドラ・ブロック、ドン・チードル、タンディ・ニュートン、マイケル・ペーニャ等

『ミリオン・ダラー・ベイビー』や『007 カジノロワイヤル』で脚本を手掛けたポール・ハギス監督作。
様々な階層の、様々な人種の人々が日々の暮らしの中で、少しのボタンの掛け違いから起こる厄介な出来事と対峙する模様を、群像劇で描いた作品。
マット・ディロン演じる警察官は人種差別主義者。
しかしそんな彼は …
どうしようもないようなアメリカ社会を描きながら、最後に夢を見せる。
”THIS is AMERICA”
とでも言いたくなるような作品。
っていっても僕はアメリカには行ったことがないので、映画などから想像するアメリカに基づいた感想。



色んな事を考えさせられるヒューマンドラマ。
第78回アカデミー賞作品賞受賞作。


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第4位

『グラン・トリノ』

2008年アメリカ映画
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン等

2000年代も多くの名作を世に送り出したクリント・イーストウッド監督だが、中でも今作が僕はイチバン好き。
彼はとても作家性の強い監督だと思う。
そして僕はそんな、クリント・イーストウッドが持つ哲学のようなものに凄く共鳴してしまう。



なおグラン・トリノは劇中に出てくる、フォード社の車。


第5位

『ダークナイト』

2008年アメリカ・イギリス映画
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン等

クリストファー・ノーラン監督によるバットマン・シリーズ3部作の2作目にあたる今作。
ヒース・レジャーの演じるジョーカーのすさまじさは世界中が認めるところ。
ほんとにこのジョーカー役でのヒース・レジャーは狂気に満ちている。
しかもその狂気は、バットマンと対であるという描き方。



この映画でジョーカーは、多くの人々が持っている邪悪な心を浮かび上がらせようとする。
人間なんてみんなそうだろう? と。


第6位

『メメント』

2000年アメリカ映画
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
出演:ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス

主人公レナードは、10分間しか過去のことを記憶できない。
彼は自分をそのようにし、妻を殺害した犯人を自ら追う。
記憶が保てないため、重要だと思うことは自らの身体に刺青として残す。



この映画は時間軸が逆向きに移動していく。
つまり映画の最初の場面が最新で、あとは過去にどんどん遡っていく。
主人公が、途中から自分が生きていくために、手段を目的化するところに、ちょっと感じるものがあった。


第7位

『第9地区』

2009年アメリカ・南アフリカ・ニュージーランド映画
監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ニール・ブロムカンプ、テリー・タッチェル
出演:シャールト・コプリー等

第9地区では、エイリアンが隔離され生活をしているが、外見上の違いや文化の違いなどから、人間たちからの差別を受けていた。
エイリアンの管理を任された組織MNUのヴィカスは、訪れた第9地区で謎の液体を浴びてしまう。
すると彼の身体は突然変異を起こしエイリアン化していくのだった。
そこでMNUは彼を生体実験の被験者にしてしまう。
しかし彼は脱走、第9地区へ逃げ込むのだった。



この映画凄く面白かった。
社会風刺も込められている。
これ絶対すぐに続編が作られると思ったんだが、いまだ具体的な話はない。
何故??
続き作ってください!!


第8位

『硫黄島からの手紙』

2006年アメリカ映画
監督:クリント・イーストウッド
脚本:アイリス・ヤマシタ
出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童など

第二次世界大戦での硫黄島における戦闘を、アメリカ側と日本側のそれぞれの視点から描いた同プロジェクト2作のうちのひとつ。
アメリカ側からの視点で描いた作品は『父親たちの星条旗』。
そちらも監督はクリント・イーストウッド。



なんでこの映画をアメリカ人が作れてしまうのだ!?
と観た時思った。
また二宮和也の演技がとても印象的だった。


第9位

『チェイサー』

2008年韓国映画
監督:ナ・ホンジン
脚本:ナ・ホンジン
出演:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ等

2004年に韓国で実際に起こった連続殺人事件を基にした映画。
主人公が経営するデリヘルの女性従業員の失踪が続く。
そこで元刑事である経営者は、自らその調査にあたる。



これ怖かった。
とてもスリリング。
その手の映画が好きな方には断固オススメ致します!

第10位

『ラブ・アクチュアリー』

2003年イギリス・アメリカ・フランス映画
監督:リチャード・カーティス
脚本:リチャード・カーティス
出演:ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、キーラ・ナイトレイ、アンドリュー・リンカーン、アラン・リックマン他有名俳優多数

クリスマス時期の恋愛模様を群像劇で描いた、ラブコメ(?)風の作品。
悲しいエピソードもありますが、とても好きな映画。
使われている音楽も良い。



この映画の成功のあと、同じタイプの作品が増えたような気がする。
また2017年にはこの映画の続編が、短編ドラマとしてイギリスやアメリカのテレビで放映された。
観たい!!

次点

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

2008年アメリカ映画
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:エリック・ロス
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット等

老人の状態で生まれ、その後だんだんと若返っていくというブラッド・ピット演じる主人公の人生を描く。
僕が今もっとも新作が楽しみな監督デヴィッド・フィンチャーによる作品。
人生について、色々と深く考えさせられる映画。
ケイト・ブランシェット素敵です。



以上勝手ながら、僕の独断と偏見で2000年代の大好きな映画を、次点も交え11本思いつくままに選んでみました。
迷った末のセレクトなので、ランク外でもとても素晴らしい映画だなと思うものもあります。
例えばクリント・イーストウッド監督の『ミリオン・ダラー・ベイビー』。
キネマ旬報でもランクインしていました。
とても評価の高い映画であります。
でも、これ僕には辛すぎた。
それは、あんまりじゃないか。
それはないやろー
真剣に見入って、憤りを覚え、観終わった後心がとても重くなった作品でもあります。
同じくクリント・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』も、観終わった後とても重い気持ちに。
とても良い映画だけど。
観終わった後に、ある程度以上重く心にのしかかってくる作品は苦手なのかもしれない。
なのでそれらのイーストウッド作品がランク外で、『ラブ・アクチュアリー』がランクインする。
『ハングオーバー』だって候補に挙げていた。
それでいて僕は、イーストウッドの新作が上映されるたびに劇場に足を運んでしまう。
不思議だ。
『ハングオーバー』の監督(トッド・フィリップス)が後に『ジョーカー』を作ったのも、不思議っちゃ不思議だ。

そんな不思議を一杯含んだ、”映画”なるものが僕が大変大好きなのであります。

「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」(水野晴朗)





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