『Coda コーダ あいのうた』アカデミー賞作品賞など3部門受賞

今年のアカデミー賞作品賞、当初本命とされていたのはNetflix映画の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。
とても素晴らしい作品だった。



しかし配信作品がこれまで作品賞を獲ったことはなく、それがネガティヴな要素だった。
そこでひそかに僕は、大穴ではあるけれどまさかの『ドライブ・マイ・カー』受賞なんてのも期待していた。
受賞にふさわしい作品だと思っていたから。
そしていざふたを開けてみると、作品賞を受賞したのは『コーダ あいのうた』。

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アカデミー賞が近づくにつれ勢いを増し、もしかしたらという空気を感じさせていたが、ここに見事受賞となった。
この作品、何故か日本では劇場公開作品となっているが、Appleが配給権をもっておりアメリカなどではアップルTV+で配信されている。
というわけで、ついにアカデミー賞作品賞を配信サービス配給の作品が獲った。
このことは映画界の一つの大きな転換点になったといえる。



主人公ルビー(エミリア・ジョーンズ)は高校生。
家業の漁業を手伝いながら、両親と兄たちと暮らしている。
ルビー以外の家族はみな耳が聞こえず、彼女には家族の通訳という役割もあった。
ルビーは学校の合唱クラブに入る。
すると、顧問の先生ミスターVが彼女の才能に気づく(この先生がとても良いんです!)。
そして彼女に、都会の名門音楽大学の受験を勧める。
しかし、家族で唯一の耳が聞こえるルビーが遠くへ行ってしまうと、家業の漁業に支障をきたしてしまう。
また耳の聞こえない家族には、ルビーが好きなそして大きな才能を持つ歌というものが理解できない。

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お涙ちょうだい的な物語と敬遠する人もいるかもしれない。
確かにお涙ちょうだい的であるが、そう思って観てもやはり泣けてしまうのだ、これが。
家族愛の物語、また音楽好きの僕には音楽愛も感じられる作品だった。
ルビーが歌うジョニ・ミッチェルの「青春の光と影(Both Sides Now)」がたまらん。

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アカデミー賞助演男優賞を獲った、ロビーの父親役のトロイ・コッツァー、母役のマーリー・マトリン(『愛は静けさの中』にて1987年アカデミー賞主演女優賞受賞)、兄役ダニエル・デュラントは聴覚障碍者。
当初映画の出資者は、マリー・マトリン以外の聴覚障害者の俳優を起用することに抵抗したが、彼女がそれなら降板すると言ったことからキャスティングがこのようになった。



アカデミー賞脚色賞を獲ったのは、監督でもあるシアン・ヘダー。
脚色賞と脚本賞の違いは、脚色賞は原作など基になるものがあった作品が対象、逆に脚本賞はオリジナル・ストーリーを対象にしたもの。
『コーダ あいのうた』は、2014年のフランス映画『エール』をオリジナルとする、リメイク作品。

アカデミー賞受賞により、4月1日からは上映館が250館に拡大され、翌週以降300館以上に広がる予定だとのこと。
最新作を家で観れる手軽さもいいが、配信サービスに加入している必要があるため、逆に劇場公開される方が手軽という考えもある。
とても素敵な作品なので、是非足を運んでもらいたいなと個人的には思います。
思わず泣いてしまいましたもん、僕。

*原題「CODA」は“Child of Deaf Adults”の略で、ろうの親を持つ子供の意味(また、楽曲や楽章の終わりを意味する音楽記号でもある)。

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